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相続人の住所が分からないときはどうする?|疎遠な相続人の住所を調べる方法

相続人の住所が分からないときはどうする?|疎遠な相続人の住所を調べる方法

「甥の名前は分かっているんですが、今どこに住んでいるのか分かりません」

これまでの記事でご紹介してきた相談者のケースです。

父親の代襲相続人にあたる甥とは、子どもの頃に数回会ったきりで、何十年も連絡を取っていません。

年賀状のやり取りすら、いつの間にか途絶えていたそうです。

電話番号も分からず、被代襲者である兄の妻とも折り合いが悪いため、その人に聞くこともできない。

手紙を送りたくても、そもそも送る先の住所が分かりませんでした。

では、相続人の現在の住所は、どのように確認すればよいのでしょうか。


まず、相続人であることを確認する

住所を調べる前に、そもそも誰が相続人なのかを確認する必要があります。

亡くなった方の出生から死亡までの戸籍などを確認し、相続人を確定させます。

代襲相続が発生している場合には、亡くなった相続人の子が相続人になります。

このように戸籍をたどって相続人を確定させたうえで、その人の現在の住所を確認していきます。


戸籍の附票で住所を確認できる場合があります

相続人の住所を確認する際に利用されるのが、戸籍の附票です。

戸籍の附票には、その戸籍が作られてからの住所の履歴が記録されています。

そのため、戸籍を確認して相続人を特定した後、戸籍の附票を確認することで、現在の住所を確認できる場合があります。

ただし、戸籍の附票を取得すれば必ず現在の住所が分かるとは限りません。

転籍などによって戸籍が変わっている場合には、現在の戸籍や過去の戸籍を確認する必要があります。

冒頭のケースでも、甥の戸籍をたどっていくと、進学のタイミングで一度転籍していたことが分かりました。

転籍前の戸籍の附票だけを見ていたのでは、そこで記録が途切れてしまいます。

転籍後の戸籍まで確認して初めて、現在の住所にたどり着くことができました。


相続人の住所が分かれば、本人に直接手紙を送れる

現在の住所が確認できれば、被代襲者の配偶者などを通さず、相続人本人に直接手紙を送ることができます。

長年連絡を取っていない相手の場合、突然電話をするよりも、まず書面で事情を説明するほうが連絡を取りやすいこともあります。

手紙には、誰が亡くなったのか、自分が誰なのか、なぜ連絡をしているのか、相続手続きについて話をしたいこと、連絡先などを記載します。

最初から細かな相続の話をすべて書くのではなく、まずは相続について連絡を取りたいという事情を伝えることが大切です。

疎遠な相続人への手紙の書き方については、こちらの記事で詳しく解説しています。


戸籍の附票を取れば、誰でも住所が分かるわけではない

ここは注意が必要です。

戸籍の附票は、誰でも自由に取得できるものではありません。

請求できる人や、第三者が請求する場合の要件があります。

相続手続きでは、相続人を確定するための戸籍の収集とあわせて、必要な範囲で戸籍の附票を確認することになります。

「相続人の住所を知りたいから」というだけで、当然に取得できるわけではないため、請求する際には注意が必要です。


住所が分からないまま手紙を送ることはできない

相続人の名前しか分からず、住所が確認できない場合には、当然ながら通常の郵便で手紙を送ることはできません。

この場合は、相続人を確認する、戸籍をたどる、戸籍の附票などを確認する、住所を確認する、本人に連絡する、という順番で進めていきます。

ただし、戸籍や戸籍の附票を確認しても現在の住所が分からない場合があります。

その場合は、別の方法で所在を確認する必要が出てくることもあります。


「住所が分からない」と「返事がない」は別の問題

前の記事では、手紙を送っても返事がない場合の話をご紹介しました。

今回は住所そのものが分からない場合の話です。

この2つは似ていますが、対応は異なります。

住所が分かっているのに返事がないのであれば、まずはその住所に手紙が届いているのかを確認し、必要に応じて再度連絡を試みます。

一方、住所そのものが分からないのであれば、まず住所を確認するところから始めなければなりません。

「住所は分かっているけれど返事がない」のか、「住所そのものが分からない」のか。

ここを分けて考えることが大切です。


住所を確認しても連絡が取れない場合は?

戸籍の附票などを確認して住所が分かっても、本人と連絡が取れるとは限りません。

手紙を送っても返事がない、電話にも出ないということもあります。

その場合には、これまでにどのような方法で連絡を試みたのかを整理したうえで、その後の対応を検討することになります。

遺産分割協議をする場合、相続人の一人を除いて手続きを進めることはできません。

連絡が取れない状態が続く場合には、遺産の内容や相続人の状況に応じて、家庭裁判所での手続きを検討することもあります。

この点については、次の記事で詳しく解説します。


相続人の住所が分からない場合は、まず調査から

相続人の名前は分かっている。

でも、何年も連絡を取っていないため、現在どこに住んでいるのか分からない。

冒頭の甥のケースも、まさにこの状態からのスタートでした。

このような場合でも、戸籍や戸籍の附票などを確認することで、住所が分かることがあります。

住所が分かれば、そこから本人への連絡を始めることができます。

高砂市・加古川市で、相続人の住所が分からない、疎遠な相続人に連絡を取りたい、戸籍や戸籍の附票を調べて相続人の所在を確認したいといった場合には、後藤司法書士事務所へご相談ください。

相続人の調査から、疎遠な相続人への連絡、その後の相続手続きまで、状況に応じてご案内します。

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